戦車王国の動くトリデ

   ソンムの戦いでイギリス軍のMk.Ⅰ戦車は局地的には効果を発揮し、機銃と火砲に自信満々のドイツ軍には衝撃を持って迎えられました。
   それを気づいたドイツはさっそく戦車の開発を始めました。紆余曲折で、1918年初にドイツで最初の戦車であるA7Vは実戦投入されました。この戦車は菱形の車体で動くトリデのように見えました。現代の戦車と全く違います。通常、乗員が16~18人であり、状況によってさらに多くの兵員が乗車する場合もあり、最大で26名が乗車しました。そのため、世界一乗員が多い戦車となりました。A7Vはホルトトラクターのシャーシを採用し、ダイムラー社の100馬力4気筒液冷ガソリンエンジンを二基搭載し、ノルデンフェルト 57 mm 砲一門と7.92 mm MG08重機関銃六挺を装備しました。
   早期のA7Vの生産はクルップ社とロシュリンググループが担当しました。クルップ社製の装甲板が少し曲がって、戦時中の資源不足のため、装甲板は標準の均質圧延装甲鋼板ではなく、5枚に切って分けてまた組み立てられました。
   クルップ社のA7VによるMENGの新製品TS-017 1/35スケールのドイツA7V戦車のプラモデル組み立てキットは全長229mm、全幅100mm、戦闘室と操縦室の内装を完璧に再現、組み立て式履帯が可動、ハッチと視察口は開閉状態を選択可能、エッチングパーツ付き。
   A7Vは第一次世界大戦末期に実戦投入されましたが、大きく戦局を転換させることはできませんでした。しかし、ドイツはそれをきっかけに戦車を開発し、戦車王国となりました。
   現在、唯一現存するA7V戦車506はオーストラリア、ブリスベーンのクィーンズランド博物館にて展示されます。もうひとつの563はレプリカを作成し、ドイツのムンスター戦車博物館に展示されます。残念ながら、この二つのA7Vはクルップ社製のものではありません。
   MENGはA7V(クルップ型)をモデルで再現します。では、あなたの手でこの動くトリデを復活させましょう!